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Vol.09 猫とアロマオイル(精油)
お客様よりお問合せを頂きました『猫にアロマオイル(精油)はよくないのでは?』の件でお伝えしておいた方がよいと思うことがあります。
2009年4月、日本アニマルアロマセラピー協会で興味深い、そして本当の精油の怖さを学ぶことが出来ました。知らないことの恐ろしさは、その問題を知らないだけならいいのですが、多くの人々にすすめてしまったり、広めてしまうことではないでしょうか。
『アロマの精油は殺菌力が強く、それが返って腸内の善玉細菌を死滅させてしまう恐れがあります。海外や一部で直接飲むのを推奨しているという話を聞きますが、これは医師の指導を必要とします。精油の中には光毒性があるものもあります。精油が光によって毒性に変わり、皮膚に火傷のようなシミを作ってしまい、痛みをもたらします。また、オイルは揮発性です。この揮発性オイルを吸入し続けていると、脳へ直接作用する化学成分が問題を引き起こすのではないかと言われています。英国のアロマテラピストであるマーチン・ワット氏が皮膚感作性に関する科学的データ集特を発表しています。その中では、ペット用品によく使われているティーツリーの精油は、1%が上限と書かれています。それ以上の濃度は危険なのはもちろんですが、動物の場合は1%以下に希釈したとしても危険かも知れないそうです。また薬との相互作用もあります。薬の効果を過剰にしたり阻害する精油もあり、アロマの副作用は絶対に理解して使用しないと命に関わるので無視できません。』
なぜ猫にはよくないのか?
最近の研究では、猫やフェレットなどの肉食動物はティーツリーをはじめ、全ての精油の化学成分を解毒する酵素を持っていないことが判明しています。飼い主さんが猫のいる部屋で精油を炊いたりしただけで中毒を起こしたという例もあります。精油は人工的に高濃度に作られた化学物質です。各精油の特性や薬理作用、動物種ごとの生理・代謝などを理解した上で、皮膚感作性の濃度を調べて人間や犬へはどうにか使用できると考えた方が安全です。
ではティーツリーの精油が入っているペット商品は?
精油の濃度も大変大切ですが、猫は遺伝子に異常があるため、ティーツリーに関わらず、全ての精油成分を代謝する肝臓T相、U相の酵素が不完全であり解毒できずに体内に蓄積されてしまいます。またフェレットは、遺伝子は正常ですが、肝臓の解毒能力が顕著に低いのです。他にも精油を使うと危険な動物種には、小鳥や小型の爬虫類、両生類などのエキゾチックアニマルがあげられます。猫やフェレットといった動物には、どんなに希釈されていても、使用するべきではないと考えます。この様な理由から、現在ann.でワンちゃん、ネコちゃんに関わらず、ティーツリーなどの精油が含まれているペット用品はおすすめしておりません。
しかし、全てのアロマオイル(精油)がいけないという事ではありません。お医者さんや獣医師さんが病気のリスクを低減するに使用でき、癌細胞の死滅などメディカル分野への使用には限りのない恩恵も期待できます。ただ、一般的に販売されているものを気薄な知識で選ぶと、粗悪な質の問題、使用方法による事故、濃度による被害が多く起こっているのが現状です。
私達は植物達の贈り物を感謝して使わなくてはならないと思います。それには、絶滅の危機にある植物が高価な精油として闇で取引されていたり、ワイルド植物にも関わらず人気の精油を使った植物の乱獲も懸念されています。
動物は匂いに敏感です。リスクを感じながら、わざわざアロマオイルを人間と一緒に使用しなくてもよいのではないでしょうか。
オイルはよく知らない人が使うと危険な事もありますね。
精油を使う場合はしっかりと勉強してから使いましょう。
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