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Vol.24 ペットフードの「添加物」 |
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添加物の現状
【パート-2 :添加物の基準と病気のリスク】
前回に引き続き、ペットフードに添加されている「添加物」についてのお話です。
ここでは、「着色料」「酸化防止剤」「保存料」「その他の添加物」を総称して「添加物」と考えます。
添加物は限りない数ありますが、おぼろげながらでも知っておく事はとても大切です。
自分や家族、家族同様の動物達を守る知識は自分から手に入れないと誰も教えてくれません。
自分自身で情報を手に入れ、正しい情報であるか選別する能力が必要になります。
前回のおさらいですが、下記が主な添加物です。
●着色料 (カラメル色素、食用赤色2・3号や黄色4・5号
青色1・2号 緑色3号など)
原材料の色のバラつきを均一にし、変色も防きます。また、人が美味しいそうと思うような色にするのに使います。
●酸化防止剤 (ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物など)
流通・保存期間中の酸化をゆるやかにし、製造されたときの品質や安全性を確保するために、酸化防止剤が使用されます。
●保存料 (ソルビン酸、ソルビン酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム、合成トコフェロール、プロピレングリコール、ホルマリンなど)
日本では酸化防止剤とは別の添加物とされているが、海外では一緒の場合も多いです。
特にBHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ジブチルヒドロエキシトルエン)、エトキシキンの3つは、発ガン物質として危険性が高いと言われています。
●その他の添加物 (甘味料、増粘安定剤、発色剤、イーストフード、かんすい、苦味料、酵素、光沢料、香料、酸味料、調味料、凝固剤、乳化剤、ph調整剤、膨張剤、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類、防カビ剤、製造溶剤など)
栄養バランスを整えるため、品質を保つため、食欲を増進させたり、見栄えをよくするために使います。
ペットフードの添加物には、人の食品や家畜の飼料のように規制する法律はありませんでした。
日本ではペットフード工業会によって「添加物使用に関する自主規制」がもうけられていて、この基準に基づいて多くのフードメーカーは製造や輸入を行っていました。
ようやく2009年6月1日に「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)が施行されました。
↓
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/petfood/index.html
環境省は「飼い主のためのペットフード・ガイドライン 〜犬・猫の健康を守るために〜」というパンフレットも発行しています。
この中にはペットフードに書かれた表示の見方や手作りフードにつて、簡単ですが書かれています。
でも、これも人間の食品同様にうわべだけで、その実態はラベルや各メーカーのうたい文句からは読み取れないでしょう。
ペットフードに使用される添加物は、日本の「食品衛生法」や「飼料安全法」などの法律によって認可されたものや、AAFCO(全米飼料検査官協会)や、EUのFEDIAF(ヨーロッパペットフード産業同盟)などで法的に使用が認められたものを使っているというのは、まだ良心的なメーカーと言えるかも知れません。
しかし、食品偽造が相次いで発見される中、何が安全なのか分からない食品不安のつのる世の中です。
安全と言える添加物があることすら、疑問に思わずにはいられません。
公園や植え込みに「ペットのフンやおしっこをさせないでください。植物が枯れてしまいます。」と書かれた貼り紙を目にする事があります。
本来、動物の糞尿は有機肥料になり、土壌を豊かにしてくれるはずです。
残飯や手作り、本当の意味でのナチュラルフードを食べている動物のうんちは雨にも簡単に流れますし、土にも馴染みやすくミミズや微生物の大好物です。
でも、防腐剤や保存料を長期に渡り食べ続けてきた動物の糞や尿はいつまでも腐りません。
当然、微生物に分解もしてもらえないのです。糞の色も食べたもの、そのままの色が出ます。
ずっと道路や植え込みに残ってしまうのも、添加物のせいだと言えます。
臭いもフードそのもののようです。
本来の胆汁が含まれたウンチの臭いとは違います。
その為に、コンパニオン・アニマルは自分の排泄物がまた食べ物のような良い匂いがするので、美味しそうだと感じてしまい、食糞をしてしまう問題も指摘されています。これは、コンパニオン・アニマルに問題があるのではなく、排泄物がフードと同じ匂いだという事が問題なのです。
自然に分解する能力を抑える添加物は、それを食べた動物も結局は消化・代謝も難しいということです。
消化・代謝をする為に、体内では解毒の戦いがおきます。
それでなくても、現代社会の中でストレスや環境問題にさらされた人間も動物も、癌やアレルギーとも戦い、くたくたです。
そんな、せめぎ合いをしている体内に添加物は大きなリスクとなりうるのではないでしょうか。そして、そのリスクは病気の引きがねとなっている事に人類は気付いているはずです。
次回}は「消費者に望まれた添加物」について、お伝えしたいと思います。
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