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猫の栄養と食事
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Vol.05 世界でのイヌとネコの栄養基準
アメリカでは、ペットフードは連邦政府(FDAおよびUSDA)と州政府の2つのレベルで規制されています。この2つの基準のよりよい運営のために連邦政府の代表と州の担当官がAAFCO(Association of American Feed Control Officials)米国飼料検査官協会を作っています。この協会は、消費者に提供される栄養関連のさまざま情報が正確でわかりやすく、誤解をまねかない事が確証できるようなモデル規約を作成するとともに栄養素に関するラベル表示や栄養基準についても規定を定めています。このAAFCOは、犬や猫の栄養基準の設定に大きな役割を果たしてきました。NRCの栄養基準を受けて1990年に、米国の承認する学会や業界の専門家によって構成された「イヌの栄養専門家小委員会(CNE)」を発足させ、新たな犬の栄養基準を設定しました。また、翌年には「ネコの専門家小委員会(FEN)」を発足させ新たなに猫の栄養基準を設定しました。

この後AAFCOは、定期的にこの栄養基準に内容の改善を続けているそうです。上に出てきたNRCと言うのは、The National Research Council(NRC)というアメリカの調査部門で、1960年に初めて犬の栄養基準というものを作り出した機関です。

ここで初めて、ペットフードと水だけで健康を維持するのに充分な「総合栄養食」という意味が具体化されました。この後1970年代に入り、犬と猫の栄養基準の初め ての世界指針となる「イヌの栄養基準」が1974年に、また「ネコの栄養基準」が1978年に発表されました。

つまりNRCの栄養基準が最初で、その後AAFCOが栄養基準を発表したのです。NRCが発表した栄養基準に若干の問題があり、その後AAFCOが改善した内容を出したそうです。現在では、世界的にこのAAFCOの栄養基準がペットフードの総合栄養食として採用されるようになってきています。

ペットフードの袋に『AAFCOの基準をクリア』と書いてあるのは、このアメリカが出している栄養基準に沿っていますよ〜という意味です。そのフードをこのAAFCOの機関で検査をしたり、合格賞を出したりしているという事ではありませんので、お間違いないように。(^<^)


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