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Vol.04 犬の蛋白質要求量
AAFCO(2000)は、成犬の維持に要する蛋白質量を18%以上、子犬の成長や母犬の妊娠末期〜泌乳期に要する蛋白質量を22%以上としています。(これらは乾物当たりのME含有3.5kcal/gの食事中の割合)
一方、成猫の維持に要する蛋白質量は26%以上、子猫の成長や母猫の妊娠〜泌乳期に要する蛋白質量は30%以上となっています。(これらは乾物当たりのME含有4.0kcal/gの食事中の割合)猫は肉食、犬は雑食と言われるように、猫は犬よりも蛋白質要求量が多くなっています。
猫で蛋白質量が多いのは、アミノ酸からの糖新生が不可避であることに加え、蛋白質が無駄に使われるためでもあります。すなわち、雑食動物である犬やラットは食事の蛋白質量に応じて肝臓のアミノ酸分解活性を変化させることが出来ますが、肉食動物として常に高蛋白食を食べ続けた猫はついにそのような適応能力を獲得しなかった為です。その結果、犬やラットに比べ猫は蛋白質の利用効率が低く、その分多くの蛋白質を必要とします。
最近販売されているペットフードはAAFCOが出している栄養成分値を基準に作られているものが多くあります。ですので、蛋白質量が極端に低いドライフードは販売されていないと思いますが、お時間がありましたら見てみるのもいいと思います。
原材料などが表示されているところに、粗蛋白質○○%と書かれていると思います。成犬用のドライのドッグフードでしたら18%以上低いものは少ないです。これ以下でしたら蛋白質が不足してしまいますので、肉、魚、卵などのたんぱく質を足してあげる必要があります。猫の場合は犬よりも多いですので、26%以上になっていると思います。機会がありましたら見て下さいね。
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